お知らせ

音声ガイドの収録を終えた真矢ミキさんにお話をうかがいました

―美術展の音声ガイドのナビゲーターは初めてということで、収録はいかがでしたか?

真矢さん:
大変楽しめました。美術館が本当に好きなんです。ぜひ、大阪中之島美術館にも行きたいと思っています。あのあたりは、川沿いの道が最高ですよね。独特の風景で。

―ナレーションの収録で苦労したという部分はありましたか?

真矢さん:
横文字の人や建物の名前でしょうか。でも、ナレーションを進めていくうちに、モディリアーニが日ごろ呼んでいた名前なんだ、このアトリエはこういう名前なんだ、全部彼が口にしたんだなと思うと、世界観が広がりました。収録が終わる頃には、私の中でほんの一部かもしれないけれど、モディリアーニの側面ではなく立体を感じたという時間でした。

―実際、収録の最初の方と最後の方ではお声の雰囲気も変わっていき、真矢さんの中のモディリアーニの濃度がすごく上がったような感じがしました。
一番気になった絵はどれでしたか?

真矢さん:
《大きな帽子をかぶったジャンヌ・エビュテルヌ》は、モディリアーニらしくて素敵だと思いました。中学生の頃、美術の教科書だったと思いますが、それで見たモディリアーニの絵のイメージです。首がすらっと細くて長くて、面長で美しい・・・
でも瞳がないことで何を考えているんだろうと、色々な想像力をかき立てられますよね。

―他はいかがですか?

真矢さん:
展覧会のポスターになっている《座る裸婦》も素敵ですよね。モデルの女性の目力を見ると、モディリアーニのまた違う一面を感じました。私の中では、モディリアーニは、植物的で、人間の温度がちょっと低いイメージだったんです。それが、こんなに躍動的な一面があるんだとしり、逆に人間臭い奥行きを絵画から感じて、新たな感動を得ました。

―モディリアーニは、その人生などから、暗い謎めいたイメージもありますが・・・

真矢さん:
魅了される人物って、どこか謎で見えないところがありますよね。分かり易くないというか。今回、ガイドのナレーションをしてみて、モディリアーニのイメージがすごく変わりました。友人のキスリングの結婚式でいたずらをしたエピソードなどを知って、無邪気で可愛らしい一面があって、こんなにたくさん友達がいたのかと。孤独で厭世的に生きている人だと思っていたんです。
そして、何か描けばもっと新しい自分が見えてくるんじゃないかって、いつも挑戦している気がしました。彫刻に挑戦したり、その経験を絵画に凝縮したり。自分の今の現状に納得しない、いつも学んで、進んでいたのではないかと。とても人間らしくて、静よりも動を感じ、イメージが覆されました。

―展覧会を見ながら、音声ガイドをどんなふうに楽しんでいただきたいですか?

真矢さん:
そうですね、一緒に語っているように。友達のように一緒に連れていってくれたら嬉しいですね。皆さん、やっぱりすごく絵に集中したいと思いますし、その邪魔はしたくないですが、隣の友人がちょっとモディリアーニに詳しくて、という感じで、音声ガイドが絵の世界に入っていく導入になったら嬉しいです。

―ありがとうございました。

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